陣取り最高峰レーベンヘルツ(旧版)/Löwenherzの不明なルールをBGGから確認したよ

ひょんなことからレーベンヘルツが手に入ったのでルールを確認しつつ
不明なルールに関してはBGG(board game Geek)で確認をしました。
見事なシステムでめちゃくちゃ良ゲーム。だけど絶版

初期セットアップ
  • (1)背景
  • (2)デザイナー
  • (3)感じた長所・短所
  • (4)テーマ
  • (5)不明なルールの確認(BGGより)

背景

時間:インスト30分、プレイ60分~80分
人数:2-4人、ベスト4人
属性:交渉や戦略を巡らせる領土拡大ゲーム(エリアマジョリティ)
評価:BGGランク1064位(2020/8現在)
購入手段:1997年のゲームだけど和訳つきの流通はオークション、フリマ で見かける。今回はYahooオークションで和訳付きのものを購入
言語依存:ほぼない、説明書は日本語がないと無理

デザイナー

クラウス・トイバー(Klaus Teuber)
カタン(Die Siedler von Catan)や貴族のつとめ(Adel Verpflichtet)を作ったデザイナー

感じた長所・短所

長所

全てにおいてのバランスの良さ、陣取りゲームの最高峰

ゲーム自体は、作戦(セリ)、交渉・勝負、侵略・進軍(陣取り)となり、全てバランスよくどのフェーズも魅力がぎっしりと詰まっている。現代のプレイヤーであれば重くは感じずサクサクと進んでいく。交渉を一つとっても会話での交渉も含めお金(セリ)で解決し回数も制限されている点など、時間のかかりそうな部分はバランス調整をし、ゲームの肝である侵略・進軍(陣取り)に頭を悩ませるものになっている。

新版と比べるとルールが濃密

新版はあっさりし過ぎているところもあり、アクションの実行にバッティング要素や交渉、競りなどを盛り込みゲームの魅力を高めいい意味で複雑にしている。

対戦相手を妨害する手段として、最初の作戦(セリ)で対戦相手に取られたくない行動をカット(バッティング)する要素も盛り込んであり、プレイヤーは攻守に戦略を巡らせることができる。

アクションがバッティングすると交渉が発生し決裂した際にはセリが発生。交渉時のやりとりが相手の値踏みも兼ねているところがとても素晴らしい。

有利不利を確認できる視認性の高さ

お城の周りを柵を配置することで領土の大きさ(勝利点)が決まり、兵士の数(戦力)で侵略・防衛を判断することができる。盤面を見ることで現在有利な国をすぐに確認することができ、盤面だけで把握ができる点が集中力を保たせることができる。

短所

ほぼ4人推奨ゲーム

3人だと少し物足りないところを感じる、2人だと尚更お邪魔コマなどで補っているが、4人でおこなうバッティングや侵略など熱く燃えることができるため、4人プレイ専用と言っても言い過ぎではない。

細かいルールがちょっとある

交渉要素や陣取り方法、カードの特殊効果などがあるので、これらに関してはメンバー分のサマリーを準備する方が良い。なぜか毎回忘れる

シビアな殴り合いゲーム

みんなで楽しもう!とはならないガッチガチの殴り合いゲーム、直接的なやりとりが多く対戦相手から集中攻撃を食らうと気持ちが凹んでしまうこともあり、遊ぶのであれば人を選ぶゲームになっている。
ギチギチした雰囲気や個人攻撃が嫌いな人は遊ぶことを推奨しない。

ちょっと短調になるところも

アクションカードが枯れるまで、ずっと同じフェーズの流れが続くので、少し気持ちがダレルことがある。集中力を保って遊べるかどうかが肝

テーマ

舞台は12世期末イングランド。王になったリチャード1世獅子心王の物語

レーベンヘルツ(Löwenherz:ドイツ語)は日本語に訳すと「ライオンハート」。
12世紀末にイングランド王になったリチャード1世獅子心王のこと。

生涯を戦闘で過ごし、その勇猛さから獅子心王と称され、騎士の模範とたたえられる。
在位10年のなかでイングランドにいたのはわずか6ヶ月、その統治期間のほとんどを戦争についやした。

以下wikipediaより引用

リチャード1世獅子心王(Richard the Lionheart、フランス語ではCœur de Lion)

ヘンリー2世(父親)には若ヘンリー、リチャード(1世獅子心王)、ジェフリー、ジョンの4人の男子がいた。ヘンリー2世(父親)はジョンに対して偏愛しており、それに加えフランス王やアリエノール(母)の息子らの助力も加わり、フィリップ2世(フランス王)支配下諸侯を巻き込んだ、父兄弟間の争いが続いていた。
リチャード(1世獅子心王)は1183年ヘンリー2世の後継者となったが、代わりに統治していたアキテーヌをジョンに譲渡するよう父に命じられると、実権がない名目だけの共同君主を拒絶し反抗した。

1189年イングランド王即位

支配権をめぐる不満は残り、1188年、フィリップ2世(フランス王)がヘンリー2世(父親)に、リチャード(1世獅子心王)に大陸側すべてのプランタジネット家領を相続させ、かねてから婚約していたヘンリー2世(父親)の異母姉アリスとすぐにでも結婚させるよう求めると、ヘンリー2世(父親)はこれを拒否。
拒否を受けリチャード(1世獅子心王)は、「今ようやく事実なのだと分かった」と言い、父の前でフィリップ2世(フランス王)に臣従の誓いをし、公然的に父を否定し敵対することになる。
1189年に力尽きた父がシノンで病死すると、イングランド王に即位した。

フィリップ2世(フランス王)

逸話・性格

自分の剣を「エクスカリバー」と呼んでいた。

1155年頃に完成した『ブリュ物語』が起源のアーサー王の剣についている名称だが、完成した作品はイングランド王妃のアリエノールに献上されている。

イングランド王室紋章を定めた

イングランド王室紋章を定めたのはリチャード(1世獅子心王)。ヘンリー2世(父親)がライオンの紋章を採用し、リチャード(1世獅子心王)がそれまでに1頭だったライオンを3頭に増やしたといわれている。
現在、イギリスの国章は、リチャード(1世獅子心王)の定めたイングランドの紋章に、スコットランドやアイルランドの紋章が加わったものとなっている。また、イングランドサッカー協会のエンブレムは、これを元に薔薇戦争を終結させたテューダー朝の紋章である紅白のバラ、テューダー・ローズをあしらったもので、バラはイングランドの国花でもある。なおサッカーイングランド代表チームは、スリーライオンズの愛称で呼ばれている。

イングランドの紋章

中世騎士道の華として偶像化

ベルトラン・デ・ボルンやアルノー・ダニエルらと交流し、死の直後にはガウセルム・ファイデット(英語版)から哀歌をおくられるなど、同時代のトルバドゥールたちから英雄視された。
その後は中世騎士道の華として偶像化され、小説『アイヴァンホー』やロビン・フッド物語などでは主人公の頼もしい助っ人として登場する。

不明なルールの確認(BGGより)

策略カード(同盟Bundniszwang、脱走兵Uberlaufer)を一度に複数プレイすることはできますか?

同盟Bundniszwangを使って「二重同盟」を結んだり、脱走兵Uberlauferのカードを2枚同時に使うことはできません、策略カードは1ラウンドに1枚しかプレイできません。
お金袋Dukatenschatzや封建領土Lehenを複数使うことができます。

脱走兵(Uberlaufer)と同盟(Bundniszwang)

12デゥカットのお金袋(Dukatenschatz)を使って、同じターンに2つの森に2つの騎士を配置することはできますか?

配置は同時に行われるので、12デゥカットを使い同時に支払うことができる。
その際お釣りはもらえません

8デゥカットのお金袋(Dukatenschatz)を使って2デゥカットを追加し合計を10デュカットにすることはできますか?

可能です。

お金袋(Dukatenschatz)12と8

同じ色の騎士の間に壁を置くことはできないとありますが、二つの同色の城の間に騎士が並んでいたら間に壁を置くことはできるのでしょうか?

壁を置くことはできません、領土にならない城が2つになってしまいます。
対戦相手が脱走兵Uberlauferをプレイすることを期待しましょう

壁が足りなくなってしまった場合はどうするの?

壁は制限要素ではないように思えますので、他のもので代用してください。
ニュートラルな隣接壁などを外してつかうのは、計算が合わなくなるのでお勧めしません。

交渉の分割は禁止だが2つのうち1つの行動を相手に交渉するのは可能か?

ルールには行動を分割し片方を他のプレイヤーが行うことを禁止しています。
ただ、相手のプレイヤーにお金を用意し交渉は問題ないと考えます。
例:ここに置けたら8デゥカッツ払うよ

やってはいけないことは、アクションの選択の前に交渉をすることです。アクションは強制されずに選択されるべきです

意思決定カード(壁)を使って領域を広げることができますか(例えば、壁を3枚追加して1つの空間を得る)?

いいえ、壁を追加してリージョンを拡張(または縮小)することはできません。壁は(新しいリージョンが作成された直後まで)取り除くことはできませんし、壁をリージョン内に配置することもできません。

簡易セットアップでは壁の配置や城の配置が説明されていますが、ランダムでセットアップするときはどのように壁を配置しますか?

ランダムセットアップでは壁はありません。城や騎士の配置方法については説明があります。

意思決定カードにある3つのアクションについて解決する順番はあるのか?

アクションは常に数値順に処理されます、アクション1から順番に解決を行いその際争点になっている箇所があった場合、アクション1を解決させてから次の解決に進んでいきます。

相手の地域の森の騎士を脱走兵(Uberlaufer)して自分の地域の森に置いた場合、10ドゥカッツのコストがかかるということでしょうか?

はい、ルールでは、新しい騎士の配置について「配置の際には、通常の配置ルールに従わなければならない」と書かれています。
森の中から騎士を追い出すために5ドゥカッツ、配置に5ドゥカッツ合計で10ドゥカッツ必要になります。

意思決定カードにあるダブルシールド(盾2つ)をプレイする際、領土拡大2回の間に騎士配置を入れることはできるか?(拡大ー騎士ー拡大)

2つのアクションは別々になっているので間に騎士配置を挟むことはできません

  • 騎士配置1ー騎士配置1
  • 領土拡大2ー騎士配置1
  • 騎士配置1ー領土拡大2

これらのどれかを選択してください(領土拡大2ー領土拡大2はルール上不可)

2人プレイの場合、初期設定後の中立城の役割は?

2人用と3人用のゲームでは、中立城や騎士の役割は、プレイヤーが地域を形成する際の障害物に過ぎません。彼らはあなたの対戦相手の騎士の拡張の邪魔になるであろう場所にそれらを配置します。

2人プレイの場合、意思決定カードのアクションをお互いが2つ同時に選択しますがその際、策略カードを2回プレイできますか?

2人でプレイする際も策略カードをプレイできるのは1枚になります。